OBとのかべ

J2への転落が決まった東京Vの凋落にブチ切れた柏のラモス瑠偉コーチら同クラブOBたちは、一部フロントによる露骨なOB排除工作があったことを激白。名門クラブの迷走には、かなり根深い原因があったようだ。
柏のコーチとして立ちはだかり、自らが育ったヴェルディを降格に追いやったラモスコーチは「OBとしてメチャクチャ悔しいよ。何でこうなったか、寂しくて仕方ないよ。毎年こういうことを続けて、それが教訓として生かされないとこういうことになるということ。今のボクは120%レイソルだが、ヴェルディOBとして心の中で泣いてます」とまくし立て、その後はクラブの体制を猛批判した。
「OBの間でも話はしていて、何とかしなきゃと思っていたが、クラブに『カベ』が作られているんだよ。寂しいよ。」こうした話をするのはラモスコーチだけではない。浦和の柱谷哲二コーチも「ヴェルディのことはノータッチだから」。現在はライバルチームに所属しているとはいえ、古巣へのアドバイスさえもできない状況を憂いているという。
読売時代を含め、ヴェルディの強さはOBたちが築いた伝統にある。成績が落ち込んでも、OBが現役選手たちを間接的に指導したり、アドバイスすることで立て直されてきた。だが、最近はそれができなくなっていた。こうした環境を作り上げてしまったのは現体制下のフロント。特に唐井直取締役兼GMへの責任追及の声は強い。唐井GMは試合後に「チームを強くすることの責任は私にある。重く受け止めている」と話し、GM職の解任も覚悟している。
「上(フロント)が目覚めないとダメだよ。1年で(J1に)上がって、2年目に優勝争いするようじゃなきゃ、このチームはダメだ」ラモスコーチの願いは、まずクラブの風通しをよくすることだ。

もちろん、OB切りが上手くいけば、伝統を上手く捨てたといわれるんでしょうし、こういうのは結果論だと思う。だから言う、結果を出せなかった組織は変わってくれと。