新日本プロレス株主総会(by東スポ)

午後1時半から始まった株主総会は約1時間で淡々と終了した。爆弾投下(サイモンと長州の退陣。受け入れられない場合は、藤波が退団)を予告していた藤波も「長州を現場監督に復帰させたのは誰なのか」と誰もがサイモン社長の意向であると分かっていることを聞いただけにとどまった。サイモン社長と長州現場監督の退陣要求もせず、自身の去就にも触れずじまいだ。
株主総会後、新日プロは取締役6人の再任と藤波の保留を発表した。サイモン社長は藤波について
「1週間ほど時間をいただく」とコメント。藤波も「今日のところは時間を取ってほしいということなので、合わせるしかない」と、足早に事務所を後にした。
あれだけ固い決意で責任追及すると言っていた藤波なのに、いったいどうしたというのか。株主総会直前まで時計の針を戻すと、藤波がダンマリを決め込んだワケがわかる。
午前中に事務所に入った藤波は、総会直前にユークスの谷口社長と電話会談し、初めて胸中を伝えた。
そして一両日中の直接会談の確約を取り付けたことで、株主総会での強攻策を回避することを決めたのだった。「あえて要求を株主総会で押しつけることはない。直接、谷口社長に投げかける」と藤波は爆弾をそっと胸のなかにしまいこんだ。サイモン社長と長州の解任を、谷口社長にぶつけるという。
最後の勝負は権力闘争でもある。藤波は「ヒラでは(取締役)やらない。今と同じ役職では変わらない。権限がないとまた同じことをやられる」と社長に返り咲くか、現在空位の会長職、あるいはCEOの立場を求める考えだ。当然、長州に代わる現場監督も用意することになるだろう。新日再生への”クーデター”とも言えようか…
あとは谷口社長の判断一つだ。ユークスがまだ有限会社からの付き合いで、谷口社長も大の藤波ファンときている。そこが生命線なのだが、ことは新日プロの存亡にかかわる一大事。感情論で決着するとは到底思えない。
大逆転のシナリオは確かにある。同時に大山鳴動して鼠一匹というオチもある。最後は藤波自身が選択することになるハズだ。

まあ、結局、何もなかったことになると思います。と、いうか単に、平役員じゃなくて、長州よりいい役職につけろって言ってるだけのような。
しかし、さすがに東スポは、藤波の扱い方をわかってるね。昨日の一面を、藤波退社覚悟で株主総会で訴えみたいにしておいて、今日は、この、藤波こんにゃく落ち。藤波マニアには、たまらない展開です。
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今回の藤波の爆弾要求騒動に、新日フロントは冷ややかな目を向けている。ある幹部は「週に何回か会社に来て、デスクに座っているだけ。テレビなどの自分の仕事が入ると、そっちが優先。会社の仕事は何もしていないと言っていい。総会で何か言ったんですか」と、首をかしげる
別のフロント首脳も「1月4日から試合をしてないし、現場に出かけて若手を指導するワケでもない。責任を問えるのかどうか」と辛らつだった。
さらに「谷口社長と直接話してダメだったら辞める?そんなハズはない。残留でしょう」とあざける声まで漏れている。新日プロのあるスタッフは「会社の決定に不満があったとしても、なぜそれを上層部ではなく先にマスコミに話すのか。今の新日本が悪いというなら、まず中で話し合うべき。外に出したらイメージダウン以外の何物でもない。」と大きくため息をつく。
別のスタッフも「なぜ今のタイミングなのか。株主総会でというのは分かるが、今はシリーズの真っ最中。せっかくニュージャパン・カップで盛り上がってるのに選手が可愛そうだ。藤波さんも選手の気持ちがわからないはずはないのに・・・」としきりに首をかしげた。

ドラゴン、最高です。問題は、このドラゴンの面白さを、新日がいかせないことだよな。WWEとかだったら、ビンスの腰ぎんちゃくの現場責任者、言うことがコロコロ変わって、ショーン・マイケルズにのされる役とか、すぐ浮かぶのに、もったいない。