ナベツネだもの

以前、紹介した、Number(9/2号)の「ナベツネ脳内解析」の単行本。新ネタもしっかりはいっていて、笑えます。

・「僕のクラスでは、天皇を『テンちゃん』とかいう呼び方をしていたくらいだから、天皇崇拝などまったくなかった。
・中学3年生の時、教科書の裏には「我が目標、東京帝国大学総長」と書いた。
・創立記念祭では校長らを袋叩きに「闇に紛れて校長、教頭、体育の教師。生徒監、こういうやつらを狙い撃ちしてやっちゃうわけだ」
・日夜軍隊で「天皇の名のもとに」殴られた経験から、天皇制を打破するため、共産党員に。
・好きな子のために愛している証拠としてたばこの火を1分間両手の甲におしつける
・(好きな子にふられたと思い)「恋する女にふられたから山中湖に飛び込みます」と遺書を書き、恩師の哲学科の教授に速達を投函。
・大学の卒論は、ヘーゲルに関するマイナーなドイツ語の論文をまるまる翻訳、しかも字が汚すぎて教授が読めないので後輩に書き写させ、しまいには書くのが間に合わず、口述筆記で締め切り30分前に提出。
修士課程も同じネタ本を使う予定が、その論文を新宿のトイレに落としてしまい、大学院を中退。
・当時、副社長兼編集主幹だった安田庄司の「おい、東京のど真ん中にな、あんなでっかい面積を天皇家が占めている。あの皇居をあんなところに置いておくために、どれだけ都民が迷惑しているか。あれがなければ縦横に道路を作って、はるかに首都機能が活発化するんだ。だから天皇は京都か伊勢に移すべきだ」という発言に感動し、人生の師と仰ぐ。
・「朝日新聞の主張はいささかも実現されなかったから、それで日本は救われ、今の日本がある」と回顧。しかし「朝日新聞は一言で言うと嫌いだが、毎日最初に読まざるを得ない」とも
大野伴睦に対し「今世界で36歳の大人物が4人います。アメリカのロバート・ケネディキューバカストロ、韓国のキムジョンピル、それからここにいる渡辺恒雄です。他の3人は出世していますが、私はまだまだチンピラ記者です」と発言
大野伴睦が死去。大野の愛人のために遺骨をこっそり拝借し、宝石箱に入れて分けてやる。自身も、大野の骨を今も大切に保管している。
・内職原稿をよく書いていたが、今は「自分で反省したから」禁止
・社内で、反ナベツネ派の気運が高まっていたこともあり、(自分をひきあげてくれた)務台社長への申し訳なさから会社に辞表を提出し、家に2週間ひきこもる。
・自殺した親友・中川一郎の後継者争いで、鈴木宗男に「お前の出る幕じゃない!」「もし選挙に出るなら、オレの人脈を使ってお前を叩くぞ」と恫喝
・巨人軍激励会で取り囲んだ記者に「なんだ、お前らは!ナベツネナベツネと呼び捨てにしやがって。刑事被告人でも被告や容疑者というのが付く。オレだけ呼び捨てとは何事だ。今に訴えてやる。弁護士に書類を用意させているところだ。それまで待ってろ!」
・FAの広沢獲得に対し「6億、10億の話だろ。好きなだけやればいい。1000億ならオレも話ができるが、5億、10なら経理課長で十分だ。あとは外国人だな、100億ドルは出せるぞ。」
・中畑に「当選すれば6年は遊んで暮らせる。野球解説でもやりながら、参議院議員をやったらどうだ」中畑を説得(中畑は固辞)
・FAで入った清原に「君もあと30年くらいで60歳か。その頃は監督だろう」
・(川淵チェアマンに対し)「ヴェルディは毎年25億円の赤字があるんだ。あいつらは17チームの赤字の上で、あぐらをかいてふんぞり返っている、こっちはオマンマの食い上げだ」
川淵に「企業名を出したいならJFLに行け」と言われると「大きなお世話だ。てめえの頭のハエを追えよ…二部(JFL・当時)なんか行ったって金が儲からんだろうが」
川淵は「相手にしてもはじまらない」と。
・FA導入を主張して「女郎屋だって3年の年季明けがある」
・「宮内ごときと大読売が日本シリーズで対決?汚れる。不愉快。オリックスはまともな正業じゃない」
・「ヴェルディがあまり好きではないんでしょうか?」の問いに「川淵チェアマンが嫌いなだけ」

最高だ、ナベツネ
野球・サッカーを離れた場面で、僕が彼を好きなのは、「24時間ナベツネ」をできることなんだよね。こういう、プロレスラー(的な人種)が、減ってきたのはさびしいもんだ。