バルセロナvsセルティック

 はっきり言って、バルサの方が好き。でも、この試合を見ると、セルティックも好きになる。0-0でも、中身はつまった一戦だった。いやあ、第一カンプノウまで来て、漢声を出しまくるセルティックサポーターは凄いや。

 1stレグの結果(セルティック1-0バルセロナ)から、必然的に攻めるバルセロナ、守るセルティックの展開。しかし、リーガで破竹の連勝を続けるバルセロナであったが、リーガでの勝利を支えている大事な柱である2人が、試合に出場できない。ダービッツと、サビオラ。代役として、ジェラールとルイス・エンリケがピッチに立つ。リーガで、ルイス・エンリケの1トップで成功したことがあるが、今度は上手く行かなかった。元がフォワードではないため、守ってくるセルティックの裏をつくようなプレーができない。また、ジェラールはやはり基本的には、攻撃的MF。上がっていくのはいいのだが、ロナウジーニョのスペースを潰していたのも確か。ロナウジーニョを自由にさせるために、スペースを埋めに動きまくるダービッツと違い、ロナウジーニョのスペースを潰すジェラール。そのため、ロナウジーニョがリーガの時より、もっと言えば、ダービッツが来る前のバルサのように、バイタルエリアで自由に働けない。また、セルティックロナウジーニョに2人から3人のマークをつける。そして、怖さのないワントップ。思ったように、バルセロナが攻められずに時がすぎていく。対して、セルティック。サットンとラーションが上手く働く。前線からも守備に動き、一瞬でゴールを狙うシンプルなプレーに徹する。

 バルセロナダービッツ獲得以前は、ボールポゼッションはいいが、実はバックパスが多かったり、点につながるプレーが少なかった。それがここで蘇る。また、リーガではロナウジーニョが徹底マークされた時は、コクーが効果的に上がり、ルイス・ガルシア、シャビを活かしていたが、ジェラールが上がりすぎるため、コクーも守備に専念せざるを得ない。プジョルの怪我退場もあり、バルセロニストには、悪夢の45分がすぎる。

 後半に入り、ライカールトもカードを切る。レイジハーに変わりオフェルマウス、ルイス・エンリケに変わりセルジオ・ガルシア。いけいけで攻めるバルセロナ。それを死守するセルティック。11人で守るセルテック。猛攻のバルセロナ

 こうなるとセルティックが健気で健気で。イタリアとは違って、泥臭くて戦国時代の篭城戦を見るような感じなんだよね。特に、GKのマーシャル。19歳の若武者が初めての大舞台でバルサの猛者たちを蹴散らすという燃える展開。そして、セルティックに力を与える、漢声。アイルランドからの声も届いているよ、絶対。お前ら、男塾に入れるよ。そんなわけで、実際、最後の方は、バルセロニスタからも拍手がおこっていました。

かくいう自分も、上の文を見ればわかるとおり、前半は冷静に、後半は熱狂で見てました。