自由っていったいなんだい。熱くなりたくはないかい

ジーコのことを文句ばっかり書いてたので、反省として82年ワールドカップのビデオを見る。今のサッカーと違い、スペースが広いし、テンポはゆっくりしてるし、1対1の場面がやけに多いけど、楽しい。で、やっぱりジーコは凄いのはよくわかる。そして問題は、82年ブラジルの方が、今の日本代表より、しっかりサッカーをやってることだね。お約束ができている。82年W杯の感想は置いといて、ついでにジーコ監督のことをもう少し。

 以前、野球の権藤さんの評価を行なったことがある。選手の自主性を求めたために失敗したが、彼の考えは好きだし、将として尊敬できる。じゃあ、なぜジーコの「自由」は駄目なのかと言われそうだけど、監督ジーコのサッカーは自由じゃないから駄目だと、自分は答える。

権藤さんは、打席に立ったとき、監督の指示をあおがなくても、自分で判断してバントやヒッティングを行なうように選手に求めた。これは、自由だと思うし、今の1球1球監督のサインを待つ日本の野球に最も足りない部分だと思う。そして、権藤さんは、監督として選手の特徴を活かした選手配置をしていたし、また選手のコンディションの管理にも努め、選手の能力を活かせるようにしていた。つまり、監督としての仕事はちゃんとしていて、その上で選手にも仕事を求めたことです。ジーコ監督は、選手の特徴を活かした配置は・・・してませんね。サントスのサイドバックが彼の特徴か?宮本は4バックのディフェンダーとしては向いていないのではないか?選手のコンディション管理は言わずものがな。結局、監督として、仕事をしていない。そして、そのために選手が自由に行なえていない。自分の特徴に向かないポジションにおかれ、15分しか(ジーコ曰く)一緒に練習できないメンバーと試合をする。自分の体調は最悪で普段やってないポジションにつき、一緒に戦っているメンバーの考えていることもわからない、そんなメンバーが集まって、どうやったら自由にサッカーをできるのだろうか?

 もし、ジーコが本当に選手の自主性を持たせたいなら、監督としての仕事をしっかりとするはずだ。各自の適正を見極め、コンディションを整え、そしてお互いに話し合える環境をもっと作る。とすれば、むしろ国内組中心の起用でもいいんじゃないとは思うが、なぜか海外組に拘る。

 組織と自由というのは、両立するでも相反するものでもない。そこにあって当然なもの。酸素と二酸化炭素みたいなもん。会社で、上司の言われるままに仕事をするのは馬鹿だし、全く向かない仕事をよくわからない人たちとやって仕事をできるわけがない。どうやったら人の能力を活かせるか、個人だけではできない範囲を受け持つのが監督だと思うよ。

 組織あっての自由だし、自由あっての健全な組織だと思う。人間は社会的動物である以上、どっちも大事なもの。だから、今の日本代表は、組織でもないし自由でもない、その前にサッカーチームでもない、ただの集団。

戸田が移籍後、初アシスト/オランダ

 今の代表にはこういう「頑張りやさん」(by名波)が欲しいというか必要だって。バルサも、ダービッツが来て、頑張りやさんのおかげで、コクーやロナウジーニョが自由に動けるようになって勝てるようになったんだから。でも、華麗でも黄金でもないから選ばないんだろうな。

 やはりというか、マンチェスターUがポルトに負けた。本当に、守備メタメタだな。カンナバーロ欲しがるのわかるよ。ホームでもやばいと思う。

アイウトンカタール接触

 カタール代表を率いるトルシェ監督がW杯出場のために、ブンデスリーガー得点トップのブラジル人FWアイウトンに、カタール国籍取得を勧めた。国籍取得を受けた時点で100万ドル。その後、毎年50万ドルの報酬を出す条件を提示している。

  まず、アイウトンが、セレソン入りしたことなかったことに驚いた。今年のブレーメンの、まずはアイウトンって戦術を見てると、本当に取れるならうらやましい。日本も負けずにエメを入れてくれ。