ガラクタコをバットで殴ってやる

 ガラクティコ集団レアル・マドリッドに強烈な批判がとんだ。フランスリーグ・ディビジョン1、オセール監督ギイ・ルーは「練習が終わったら飛行場へひとっとび。もし自分がマドリッドの監督ならバットで選手たちをぶん殴ってやる、マドリッドはサッカーチームとしてなってない。」とマドリッドの選手達の行動がサッカー選手としてふさわしくないと痛烈に批判した。マドリッドのサポーターからも奴等はサッカーの事など考えてない、頭の中にあるのはパーティだけと揶揄されることもあるマドリッド選手の行動に40年以上オセールで監督を続け、誰よりもサッカーを愛するギイ・ルー監督の堪忍袋の緒が切れた。
 「もし自分がマドリッドの監督であったら選手たちの頭をバットでぶん殴っている。バットは試合中には使わない。毎日の練習が終わった後そのまま個人専用の飛行場に持っていく。スペインのクラブの練習は大体2時には終わるから、私は3時に飛行場でベッカム、他のやつ等を待ち構える。まず、3時5分フィーゴポルトガルへ娘の誕生日祝いか何か知らないが旅立つ。そこで一発ぶちかます。次に3時20分ジダンジュネーブに奉仕活動の為旅立つ。またバットに火を噴かせる。4時にロナウドがローマへ遊びに行く。私は彼の帰りを一晩中飛行場で待ちつづける。彼が日付が変わる頃帰ってくるのか、それとも練習前ギリギリに帰ってくるかをね。レアル・マドリッドではこのような事が週に2,3回は平然と起きていると聞く。
 チームにとってこれらの事が良くないのは現在の状況を見ても明らかだ。もし自分が監督だったらディスティファーノやレイモンド・コパがいた自分が幼少時代のマドリッドの、サッカー選手としての資質をしっかり持った初代のマドリッドのようなドリームチームを作る事を目指す。彼らのことはテレビでは見ていないがきっと練習後でも黙々とゴールに向かいシュート練習をしていたはずだ。そういった選手を私は求めているし、オセールはプロとして恥ずかしくない選手が揃っていると公言する。私達は選手を、チームを育てている。」
 ギイ・ルーのこの発言を前レアル・マドリッド監督カマ―チョが聞いたら泣いて喜ぶ事に違いない。びしびし選手たちを鍛えてやってくれとサポーターから期待され、練習中ニヤニヤしているロベルト・カルロスに活を入れるなど期待通り選手に厳しく接したカマーチョ、ところが厳しく接しすぎたのか、ご存知の通り選手からの支援が感じられないと3節で辞意を表明しマドリッドの選手達を掌握する事の難しさを周知の下にさらしている。
 ならば、ギイ・ルーにマドリッドの監督をと期待したいところだが「他のクラブで指揮を取る可能性は今までに何度かあった。けど他のクラブに給料が上がっただけで移る気はなかった。お金のためにクラブをかえる事など絶対にありえない。自分が率いるクラブにはマドリッドの選手のような行動をする選手は必要ない。」とオファーが来る前に断るぐらいの勢いで、40年以上監督を続けているオセールを捨てマドリッドに来ることはなさそうだ。(wowow