イランvsタイ

あれ、イランってこんなチームだっけ?が、初印象。4バックで、ショートパスを主体にジックリと攻めていく。もちろん、相手がタイという守り一辺倒のチームのためではあるが、ポゼッション志向は見えてくる。もちろん、マハダビキア経由の攻撃というのは決まっているのだが。
タイは、5バック3DMF。とにかく、人数で守るという守備。プレスもきつくなく、また中へ中へというディフェンス陣のため、意外とサイドが甘く、イランは積極的にクロスをあげていくが点につながらない。タイは、手数をかけないカウンターのみの単調な攻めだが、イランも慎重になってディフェンスラインを無理にあげない。この辺は、カウンター一本にやられたヨルダン戦からの教訓かも。
結局、ジリジリと見せ場もないまま時間が過ぎていき、前半は、そのまま終了。
後半開始10分、イランの猛攻が始まるが、タイが守り抜き、また、試合が落ち着く。
25分、やっと試合が動いた。イランのカリビが、ペナルティエリア内で3人抜きを決め、マイナスのパスからアリ・カリムのシュート。この、カリビのドリブルは素晴らしかった。
タイもペナルティエリア外では、ファール覚悟で潰していくが、ペナルティエリアではさすがに自重してしまった。カリビをエリア内に侵入させてしまったのが、ミスであった。
どこまで計算どおりかわからないが、前半はクロスを何度もあげることでタイディフェンダー疲労を誘い、後半は、足が止まったところを、ドリブルで攻めていくというプランにはまった感じ。1点をいれ落ち着いたイランは、その後もイケイケで攻めていく。
特に、カリビのドリブルが際立つ。34分、マハダビキアからのフリーキックからのネコナムのヘディングで追加点。40分、ついにPKを与えてしまい、ダエイがしっかり決め3点目。
タイは、よく動き、よく守ったが、人数とファールで止めるしか手段がなく、結局は力負けしてしまった。イランは、順調に勝利。中東なんだけど、東欧っぽいテーストも混ざっていて、
結構いいチームだね。
ところで、タイとイランだと、中国人はタイを応援していた。国家間の歴史もあるが、中国代表と同じ赤いユニフォームなのと、判官びいき的なものもあるんだろうなと、日本・オマーン戦でも感じた。
で、そっちの方の試合ですが、日本代表インポなんで特に書きません。いやあ、試合を見ててもマジでピクリとも反応しなくなってしまった。怒ったりしている人が、うらやましい。

参考リンク
team mell.com