NOAHだけは価値

NOAHの東京ドーム大会に行ってきました。とてもとても面白かった。
観客動員も、入った時点で外野と内野の一角が開いていたのですが、試合が進むにつれそこが埋まっていき、最後は満員に。雨だけど、当日券が伸びたんだろうね。そして、カップル、女性客が多い。特に、ジュニアの試合では、黄色い声援ってやつがよくわかりましたよ。
また、ある意味期待された今風の演出ですが、ライトなどは新日なみ。試合前の煽り映像が、メイン以外にないのが逆に印象的だった。そのため、10試合、それもメインが30分以上なのに、4時間ちょいで終わった。休憩がなかったが、特にダレもしなかった。PRIDEのあの長すぎる演出に最近辟易していたので、逆に好印象だった。
新日みたいに、煽り映像もない、だが試合進行が遅いのが一番悪いよな(ついでに)。
ラッシャー木村の引退があまりにあっさりしていたのが残念。だが、左手でマイクを握っている、顔がこわばったまま、そして呂律がまわっていないなど、憶測ですが、麻痺があるんだろうなと思いました。そしてもう一つ、残念なのが、どうせなら、三沢と武藤のタッグ試合では、レフリーを和田京平にやって欲しかった。それが、一番のNOAH・全日の和解の象徴になるし、東京ドームでキョウヘーコールがでたら感動的なのになと思う。
三沢、武藤の試合は、編集すればいい試合。お互い、観客サービスで、自分のそして相手の得意技を出しまくる。どっちが強いかという試合ではなく、観客を沸かせるためだけの試合という感じ。
セミとしての役割をわきまえ、十分に果たしたといえる。
そして、小橋vs秋山のメイン。凄すぎる試合。誰もが、セミやそれまでの試合を忘れて、そして無駄口も言わず、試合に見入っていた。ファンのアァーって声が感嘆ではなく悲鳴という、壮絶な、激しく壮絶な試合であった。いや、マジで、小橋と秋山にはお疲れ様でしたとしか言葉がない。
問題は、メインをはじめNOAHらしい好試合が多かったこと。そう、好試合が多かったが全部がNOAHらしいのである。NOAHのファン、そしてそれに近いファンは満足したと思うが、NOAHに興味がない観客に足を運ばせるには、もう少し振り幅が広い方がいいと思うのだが。
結局、テレビで特番とかは無しでしょ。結局、ドームを満員にしても、それが世間の評価ってのはw忘れないでほしいなと思う。これからも、まだ伸びることができるんだから。