スクールオブロック、トロイ

トロイ、スクールオブロックを見ました。両方とも、面白い。
特に、スクールオブロックは、学園ものに外れなしを地でいっていて、最高だよ。映画のもつ、ある意味の非現実さを上手く活かしきっていて良い。
「こんなこと、あるわけないだろ」という夢を、非常に気持ちよく見せてくれる。出てくるロックも、オヤジロックばっかりで、耳にいいしね。

トロイは、ペターゼンが「ああ、また、パーフェクトストームみたいな金かかった映画を作りてぇー」
ブラピが「ああ、ファイトクラブみたいに、オレの肉体かっこいい映画に出てぇー」
オーランド・ブルームが「また弓を使える映画に出てぇー」
というのが、集まったような映画です。
特にいいのが、戦闘シーン。どうも、ボクは、戦闘心が旺盛みたいで、勝つために戦わないやつが嫌いなんですよ。はっきりいって、永田のバーリとかね。
だから、ロードオブザリング3や、ラストサムライみたいな戦闘が、大嫌い。見ていてムカついてきます。篭城戦の準備もろくにしなかったり、アホみたいな突撃したり、明らかに兵力で劣っているのに無駄な野戦をやったり。たとえ、負けるとしても戦い方ってもんがあるもんです。
トロイは、結果はわかっているのに、その勝つための戦い方がしっかりしていて、良いです。ヘクトルの最期も、納得できるしね。
仮想敵国であるギリシャ勢が攻めてくるまで気がつかないトロイの暢気さや、聖なる義務を考えないパリスの腐れ坊ちゃんぶりはアレだと思いますが。見ていて、むかつくのはソレくらい。
しかし、オデュッセウスショーン・ビーンパトリオットゲームでも見せた、いかにもな歴戦の兵という役はいいね。日本だと、横山光輝孔明とかのいつもの同じ顔の、いかにもな頭でっかちタイプにしがちだけど、戦巧者の王なら、トロイの方が正しいだろう。
ところで、エルフのレゴラスが弓をやったり、アラビアのロレンスが強国に飲み込まれる悲劇の王をやってるのは、アメリカ映画らしい遊びで、にやりとしました。

今度は、レディーキラーと、キューティーハニーを見たいと思ってますので、また感想でも。
なんか、トロイの方が長いですが、お勧め度は、スクールオブロックの方が高いです。