大久保、だまされる

週刊文春より、大久保が個人マネージャに騙されたと言う記事。

「大久保は天性のサッカーの才能の持ち主だが、世間知らず、スペインに移籍する際、それまで尽力した人たちを裏切って、個人マネージャーと契約したことで数々のトラブルを招き、調子を崩してしまったんです」(サッカー関係者)
問題のこの元マネージャー、愛称はゴッチ、名前を仮に原田俊一(33)としよう。
「スペインでは飛行機のファーストクラスに乗ったり、Y3というブランドの服を買いあさったり。毎日、違う色のレンタカーにも乗っていたそうです。自ら出資して芸能人のフットサル大会を開催したこともあった。一マネージャーの、一体どこにそんな金があるのか、と思っていたら結局、ゴッチさん、ヨシトの金を使いたい放題使っていたようなんです」(大久保の知人)
大久保に全てを任される存在だった原田は、言葉巧みに通帳と印鑑を持ち出し、大久保の両親の了解を得ているという名目で、お金を引き出していたという、
「被害総額は実に二千万円以上といいます。年俸約二千六百万円で契約し、複数のスポンサーとも契約していた大久保の口座にほとんどお金が残っていなかったそうですから」(サッカー関係者)
大久保はなぜこんな男と契約してしまったのか。
「僕はヒデのマネージャーをしていたから」
この原田の”虚言”に大久保はコロツと騙されてしまったようだ。
「『ヒデはこうだった』と語る原田を、大久保は自分を海外に導いてくれる伝道師のように思い込んでしまった」(スポーツ紙記者)
フランスW杯を終えた98年夏、中田英寿はイタリア・セリエAペルージャに移籍。原田は確かに同行し、イタリアに渡っている。
「原田は帝京高校サッカー部出身で、卒業後はタレントを目指していたが、95年頃からは交友関係のあった元サッカー日本代表前園真聖の運転手をしていた。それで当時、前園の親友だった中田とも親しくなったんです」(放送関係者)
帝京高時代の恩師である古沼貞雄氏が語る。
「サッカー部の雑用係で、人付き合いということでは特殊な才能がある子。でも中田についてイタリアに行ったときは、なんであいつが!と思ったものです」
しかし、本当はただの小間使い。イタリアヘ移籍する中田英寿に密着取材し『鼓動』(幻冬舎)という作品を記したノンフィクション作家の小松成美氏が語る。
「原田さんは中田さんの身の回りの世話や運転手をしていた。はじめはピュアないい友人という印象だったが、やがて『中田さんにとって今の事務所はよくない』という噂を流し、自分がマネージメントをしたほうがいいと言い出した。噂が一人歩きして周囲は心配で大混乱。やがて状況を知った中田さんは『そんなことは全くない』と即否定。すぐに原田さんとの契約を解除したのです」
いわば原田の最初の被害者である中田。わずか一年でクビになった原田は「ヒデの暴露本を出してやる」とゴネて大騒動を起こした末に、その後も中田の名前を悪用した。元日本代表の名波浩にも接近し、そこでもトラブルを起こしている。
「彼はその後も方々で『中田さんのマネージャーをしていた』と名乗り、私の著作を名刺代わりに利用していたそうです。大久保さんもそれで信用したんだとしたらショックです」(同前)
しかもこの男、サッカー選手だけでなく、芸能人もひどい目に遭わせている。
原田が中田にクビにされた一年後、『フライデー』(00年11月1日号)が「美形女優・小沢真珠が『ウィーク・エンド密着愛』するハンサム男」と題するスキャンダルを報じているが、実はこのお相手が原田なのだ。
「小沢のプジョーを運転して、まるでヒモみたいな感じでしたね。前園と親しいことは知っていましたが…」(フライデー関係者)
最近、小沢はパラエティ番組で「元カレに監禁された」「噴水に落とされた」などと語し、”だめんず好き”としてブレイクしているが「あれも全部、原田のこと」(芸能関係者)らしい。
被害者はこれに止まらない。世界を代表するスポーツメーカー・アディダスも、手痛い失態を演じている。昨年1月31日、アディダスジャパンは新たに大久保と契約を結ぶことを明らかにし、同じくアディダ
スと契約する世界的スーパースター「ベッカムと広告で夢の競演」などと報じられた。しかしこの語、いつのまにか立ち消えになった。
「もともと大久保はナイキの契約選手。ところが原田は勝手にアディダスと話を進め、マドリッドでCM撮影までさせた。これが二重契約だとトラブルになり、CMもお蔵入り。アディダスは相当な損害を出したはず。原田は至る所で『ヒデを移籍させたのは自分』と吹聴していて、各社で大問題になった」(広告関係)
アディダスの広報担当者はつぎのように語った。
「当社が大久保選手と契約に至る話しがあったというのは事実ですし、ナイキさんに契約が戻ってしまったのも事実。それ以上は……」
結局、大久保は昨年四月に弁護士を通じて原田をクビにしたが、お金は返してもらえず、各方面の信頼も完全に失ってしまった。
「被害金金額は調査中です。ナイキ、アディダスとの問題が未解決ですので、決着後、原田氏への対応を検討したい」(大久保の弁護士)
スペインの大久保本人にも取材を申し込んだが、応じてもらえなかった。代わりに両親を直撃した。
−原田氏のために金銭、契約トラブルがあった?
「お話しは間違っていない」
−被害総額は?
「わからんけど数百万のお金ではない」
−年俸に近い金額ですね。
「うん。でも嘉人は欲がないから『もうええよ、金のことは』というとる」
−原田氏とのトラブルが大久保選手の不調の原因?
「それが全てじゃないですか。W杯前の大事な時期なのに、あと一年スペインに行くのが早かったら…」
いま日本でのうのうと暮らしている原田は、小誌の取材をはぐらかし続けた。
−大久保選手のお金を私的に流用しましたね。
「何もないんですけど」
−ビジネス契約でもトラブルを起こしている。
「全然関わってない。僕のやっていたことなんて家政婦みたいなもんです」
−家政婦が雇い主の金を勝手に使っていいのか。
「そういう意味ではマネージャーです。飛行機代、接待、いろいろある」
−ではなぜクビに。
「(大久保は)ケガして繊細なことがあった。あとは本人に聞いてください」
こんな男を放置しておいていいのか、大久保クン。

まあ、とりあえず言えることは、僕は、こういう大久保が好きだ。