仰木さん

今更ですが・・・
田舎のDQNだった僕には、二つのイタイ思い出がある。一つは、パンチ佐藤がプロ入りしたとき、彼はもらったファンレターに全て直筆で返すことで有名だった。僕も、調子に乗ってファンレターを送った。いや、ファンレターというよりも忠告を。
バークレオもやっています。「佐藤」で登録するよりも、「パンチ佐藤」で登録して下さい。
そっちの方が、よりパンチさんの人気が出ると思います』
彼は、丁寧にも、直筆で返してくれた。どういう内容か忘れたが、結局「パンチ佐藤」案は却下されていた。
そして、もう一つのイタイ思い出。
当時、2つの記録を自分で独自につけていた。一つは、捕手別防御率。そして、もう一つは対投手別打率。捕手別防御率は、今でも、日本シリーズ前でもつけている。意外と、この点に疎い人が多いと思っている。ヤクルト対近鉄日本シリーズの際に、シリーズ前にヤクルトの投手陣が打たれまくって、近鉄有利という説が多かったが、なんのことはない古田が休んでいただけなのだ。バカだな〜と、心で舌を出しながら、ヤクルトを押したものである。日本シリーズは、僕は、捕手別防御率と、投手の疲弊度で賭けている。おかげで、ここ10年のうち8勝2敗。いいこづか(以下略)ちなみに、2敗は全て中日。今後、中日があがってきても、これからは賭ける気はない。
閑話休題
巨人ファンだった僕は、なぜ4番原に拘るかわからなかった。相手投手にあわせて、打順を組み替えていった方が有効なのではないかと、考えていた。
そう、パンチ佐藤案と、投手に合わせた打順の組み換えという、DQNの妄想を行ってくれた人間がいる。仰木だ。
そして、彼は、またDQNの勝手な憧れを最後に行った。
最後まで戦いながら死ぬ
ということだ。本当に、うらやましいと思う。

仰木の、監督としての最盛期は、近鉄時代だと思う。だが、上の理由でオリックス時代の方が好きだ。むしろ、近鉄時代は、日本シリーズでも、巨人は楽勝だと思っていたくらい。つうのも、阿波野の疲労度が高かったから。だから、あそこまで追い込まれて、心底、驚いた。采配としては、近鉄時代は非常にオーソドックスであり、だからこそ強かったとも言える。ライバルとも言える、森の嘆きが忘れられない。
「西武はつまらない野球。近鉄は面白いといわれているけど、近鉄の方がバント数は上なんだよね」
こういう、イメージ作りも上手かったのが、仰木の魅力だろう。