山形vs福岡 4/2

天童駅から、シャトルバスでべスパに向かう。シャトルバスは、20人弱が精一杯という小さなバスが1台だった。日本の田舎は車社会とはいえ、自家用車以外の足が貧弱なのは、残念。
べスパは、典型的なスポーツ公園に建ってる運動場って感じだった。建物は綺麗だが、雪が残っているのがさすが山形。
観客は約4500人。とはいえ、山形サポ4400人。福岡サポ20人。観光客80人ってくらい、圧倒的に山形サポの人数が多かった。また、そのサポの、レプリカユニ率が異常に高く、まさにホームって感じだった。
試合は、両チームとも、4-4-2(トラディショナル)という、典型的なミラーマッチ。攻め方も、パスを繋いでサイドからという形。J2の上位同士の決戦、いい試合を期待していたが、2つの壁があった。1つは、芝。キックをすればはがれる、ダッシュしようとすればはがれるといった状態。そのために、プレイエリアがよくわかります。そして、もう一つの壁は、岡田スペシャルレフリー。芝の状態を無視して、ファウルを取りすぎた。そのために、プレイが途切れ途切れになりがちだった。そして、ミラーマッチであるがゆえの、膠着もあった。
しかし、僕は、この試合を面白く感じ、そして感動した。選手達が、愚直なのだ。荒れたグラウンドなら、ロングボールを主体にしてもいい。相手のミスを誘っていってもいい。運動量を減らしても仕方ない。しかし、バカ正直にバックラインからショートパスを回し、隙をついてサイドをついていくプレイを何度も行っていく。そして、守備側も、執拗にマークをし、集中力を切らさない。さすがに監督の指示が入ったか、後半に入り、山形はチッコへのロングボールを増やし、福岡もグラウシオを前目に置くように変えていったが、切れない集中力、落ちない運動量は、さすがでした。
しかし、この福岡、山形、そして京都、昇格した川崎や大宮、新潟。J2が、若手日本人監督のいい鍛錬場となっていて、そして、その監督達が、今風のいいサッカーを目指しているのが心強い。
 
個人的マンオブザマッチは、アレックス(福岡)。前半、左サイドを制圧していた。
マンオブザマッチは、チッコ(山形)。期待されたポストプレイが全く機能していなかった。
また、運動量も一人だけ低かった。なんていうか、FC東京なら、絶対に取らないだろうなというタイプの選手でした。
 
帰りは、シャトルバスで、山形駅へ。50人乗り位の、大型バスが1台だった。山形の地域密着は見事だが、もう少し、ゲストを大切にして欲しいかなと思う。