キヨのほろりええ話

僕は、清原ファンその中の番長派と名乗っている。プレイヤーとしてどうかではなく、その人間力で全てOKと思ってます。そんな、番長派にとってたまらない清原イイ話が載っている、この本から、いくつかイイ話を紹介。

清原がついにジャイアンツに移籍。
食事に出かけたKKコンビ。
一瞬、席を外した桑田が戻ると、携帯電話にウルトラマンの人形がつけられていた。
「誰や、こんなウルトラマンつけんのは」
清原が答える。
「俺とお揃いやぞ。そのままにしとけ」

怪我で戦列を離れることになったキヨは、ミーティング室の白板にメッセージを書きつづった。
「元木へ、あとは頼んだぞ!」
「松井へ、三冠王の援護だできなくてスマン」
しかし実は清原のメッセージは、レギュラーと控えを区別することなく、選手全員にあてられていたという。

キヨと親友関係であった大塚光二。ふたりで遊ぶときはいつも、ジャンケンで負けたヤツ払いだった。だが、この「ジャンケンで負けたヤツ払い」には暗黙のルールがあった。
キヨが負けると”高級クラブ”
大塚が負けると”スナック”
親友大塚のプライドと財布を気づかった、キヨの優しさから生まれたルールだった。

平沼にぶつけられ、ジャンピングニーかました清原。
その試合の二塁線審はその時の状況をこう振り返った。
「マウンドに突進する清原の姿は、まるで重戦車のようで、もの凄い迫力だった」

前田日明と対談したときのこと。
肉体改造の話から、自然と藪との因縁について会話は進む。
そして話題は一転
「そういう話と関係なく聞きたいんですけど…」
とキヨは前田に質問した。
「一撃で仕留める技ってあるんですか?教えてください」
それって、全然関係なくないのでは!?

「体がでかいヤツには敏感になる」
「あの外国人選手の腕太いとか気になるし」
常々そう語るキヨ。そういえばこんなシーンがあった。内野安打で出塁したキヨ。ファーストを守っていたのはアレックス・カブレラ。ようやく塁上で並ぶことができた二人。
と、清原がユニフォームの袖をまくった。それに応えるカブレラ
目的はひとつ。男と男の上腕二頭筋合戦である。

イレギュラーした打球がアゴにあたり退場したキヨ。しかしファンの心配をよそに
「チンを殴られて脳みそが揺れたけど、KOはされへんで」
世界チャンピオンばりのコメントで無事をアピールした試合後のキヨだった。

金本との約束
「もしTG戦で乱闘になったら、一塁ベース上で男らしく1対1のタイマンやろう」

裏方さんの労をねぎらうという決起集会でのこと。
会の途中、ワインが底を尽いたのを知ったキヨは、自らワインショップに走り、15万円もするワインを買ってきたという。

巨人の入団テストを受けることになった金石。
PL学園の後輩にあたるキヨは、チームメイトにある指令を出した。
「お前ら、金石さんのボール打つなよ。打ったら殺すぞ!」
もちろん巨人ナインはキヨの言いつけを守り、金石は無事ジャイアンツに入団することになった。

はじめて名球界のイベントに参加したキヨは、こう挨拶した。
「まわりを見たら僕はハナタレ小僧です。またパシリとして、名球界では一からやらせて頂きます」

清原の散髪代は3万4000円。
散髪前にこんな注文をしたという噂も
シチリアンマフィアのように男前にしてや」

桑田、佐々木、田中幸、佐々岡、西山らが揃う”プロ野球42年会”。
会長はもちろんキヨ。
42年会初の公の場となった少年野球教室では
「怖い顔の人やハゲとかスキンヘッドの人もいますが、みんないい人です」と挨拶。

新宿歌舞伎町。
PL学園野球部出身の若者の前を偶然、キヨが通りかかった。思わず、興奮して「自分、PLの後輩です」と挨拶すると、10年以上も年が離れていてあったこともないのに
「これで飲みに行ってこい!」と10万円手渡された。