広島の凋落は練習量の低下

東スポ大下剛史の、広島に対する熱い愛が凄すぎるので紹介。

一度緩めたものを元に戻すのは、簡単なことではない。広島の沖縄キャンプを見て、つくづくそう思った。山本監督は「昔のカープに近いものになる」と猛練習を宣言しているが、私に言わせれば「まだまだ」である。
たとえば、「強化走」というメニュー。確かにダッシュあり、中距離走ありで、選手の息はみるみるうちに上がっていく。しかしこんなものは昔の広島なら練習前のウォーミングアップでやっていたことだ。くたくたになるまでアップをし、そこから本格的に練習に取り組む。だからこそより強い体と、どんな逆境にも負けない精神力ができるのだ。
山本監督は目先の1勝にこだわるあまり、故障者が出ること、ベテランが体調を崩すことなどを恐れて練習量を減らしてきた。選手にアメばかり与えて、ムチを入れることは全くしなかった。その結果、ここ数年は逆に故障者が続出し、チーム全体が夏場にバテてしまうということの繰り返しだった。
ようやく目が覚めて「練習はウソをつかない」という広島の原点に立ち返ろうとしているわけだが、現状では甘いと言わざるをえない。そんななかで二塁定着を狙う東出、さらには昨年は故障に泣かされた長谷川や永川など、いい動きをしている若手もいる。
「今年にかける!」という思いの強い選手たちだが、彼らの今後は山本監督次第。故障者が出た時に弱気にならず、選手に猛練習を課すことができるか。シート打撃、紅白戦など実線練習が増えてくる時期でも密度の濃い厳しい練習メニューを作れるか。「猛練習」を宣言した山本監督が初志貫徹できるかにすべてはかかっている。

広島ガッツじゃけんのぉ。久々に、大下を見直しましたよ。
ちなみに、大下がヘッドコーチをやった時の、99年の成績
57勝78敗で5位。
前半から連敗を続け、怪我人がでやすい6月後半には13連敗を記録。阪神が野村効果か夏場まで快走していたため、7月はダントツ最下位であった。夏場以降の阪神の失速と、9月の帳尻あわせで最下位阪神と2ゲーム差で5位であった。この年、勝ち越した月は、5月のみ。
責任をとり、大下は9月に辞任。なによりも問題は、投手陣の怪我と、使い方の統一の無さ。結局、規定投球回数に達したのが佐々岡だけ(この年15勝。佐々岡がいなければ…)というのが、それをあらわしている。
まあ、真面目な話、広島の欠点は、スタッフの広島インブリードだと思う。
全コーチが広島出身。
おまけに広島がプロ入り球団ではないのは、打撃コーチの内田だけ(だが、この人、広島学閥の駒大出身なんだよね。)
選手、コーチ履歴とも広島以外を知らないピュア広島は、山本、三村、阿部、川端、山崎、高、瀬戸、木下、熊沢、山内、朝山と、全スタッフ17名中11名。
広島の血が重すぎる血統背景だって。