四国独立リーグ

スポーツヤァ!に、玉木氏による石毛のインタビューがあったので紹介。

「計画の中では6月の上旬ぐらいに、この計画(独立リーグ)を発表しようと考えていたんですが、なかなかスポンサー獲得にてこずって、その間にプロ野球があんなことになってしまった」
「97年にドジャースで一年間、留学させてもらった時に、独立リーグという場でベースボールに挑戦している若者を見た。経済的にも言語の面でも苦労して、それでも野球をやりたいという本当に純粋な野球少年を見たときに、なぜ日本にこういう若者を受け入れる枠がないんだろうと思ったのがきっかけ」
「最初に考えていたのはハワイ。ウインターリーグをやっていたが、経営がおぼつかなくなり、選手の預かり料を日本やメジャーの球団からとっていたが、MLBが預かり料を全部日本からとってしまえといいだした。時を同じくしてカル・リプケンジュニアがハワイに魅力を感じて、リーグかチームを持ちたいといいだした。『それなら石毛とリプケンが組めば面白いね』という話になって。選手は、日本、韓国、台湾、中国か、それからオーストラリアからも集めてリーグを作ろうとなったが、ビザとか税金の問題がでてきて頓挫した。で、その次にでたのが北海道。だが、ナイター照明のない球場がほとんどで興行が打てなかった。それで次は東北かな沖縄かなと考えている間にオリックスの監督になってしまった。」
「解任後、アマの監督やコーチと会って、話を聞いた。選手はみんなプロに行きたいと思っている。高校や大学の指導者たちは選手をスカウトし、育成して次の進路を決めていくんですが『社会人野球が衰退してて、なかなか就職がままならないけど野球をやりたいやつはたくさんいる。』『アメリカみたいな独立リーグがあったらどうか?』と聞くと『それはいい。指導者も助かるし、若者もチャレンジしたいと思うよ』とほとんどの人が賛成してくれた。」
「(参加選手枠が17歳から25歳までなのは)25歳になると染み付いた形はなかなか変わらない。下は、なぜ17歳かというと名門校ほど古い体質があって、あの先輩が嫌だからとか監督が嫌だからと辞めてしまう、外れた人間がいる。案外、こういう選手は野球が上手いんですよ。」
「1年間のランニングコストが、だいたい6億5千万円くらいかかる。4チームの運営費全て含めて。当初は6億5千万円の3割から4割ぐらいを入場収入でまかなっていこうと考えていて、残りの4割を(原文まま)をスポンサー収入と考えていました。入場料や年間パスでいくらか見込みがたってきて、入場料は一律1000円。子供は500円。今、四国コカコーラとJRが移動バスという形での現物援助をもらう予定で、2億5千万円をスポンサー収入として予定している。」
ゴールデンウィークに開幕し、9月までホーム45試合、アウェイ45試合。木、金、土、日の週4日で2連戦を2カード組んでいる。」
「ゲームのない月、火、水は、独立リーグの監督、コーチ、選手がみんな地元の学校へ行って野球を指導しようと考えています。火曜日は地域のボランティア活動に参加します。県民から支持を得られるような言動をとっていかねばならないでしょう」
「プロの育成リーグという自覚はしてます。プロと契約した選手に対しては、契約金の何%かは成功報酬としてリーグにいれてもらう。だから、監督、コーチも一生懸命指導していく。そこに多少インセンティブをつけてもいい。」
「1チームにピッチャー10名、野手12名の構成でいくんですが、毎年トライアウトをします。
指導体制は監督1名、コーチ2名、トレーナー兼マネージャー1名。」
「選手の給料は、月給12万円。で、4月から9月までの試合をやっている期間は食事代として月10万円をプラスして考えている。ただ成績に応じて給料があがることはない。一番の成功報酬はプロに進むこと。」
「25歳で退団になります。だからある面では野球を断念する、そういう意味でもあるのかもしれません。『お前、プロへ行けなかったよな。社会人にも行けなかったよな。プロに行くためにここへ来てダメだったよな。もうあきらめろ』ということになるかもわかりません」
「10月から3月はシーズンオフになりますから、これをキャリアサポートの期間と考えています
。人材派遣の登録をします。野球だけじゃなく一般社会人としてのいろんなものも身につけてもらおうと考えています。一方で講師を呼んで針灸師の資格をとるようなシステムも作りたい。手に職を整えてあげたいなとは思いますね。」
「いま四国の方でよさこいリーグというプロ野球の二軍のゲームがありますので、そこと交流戦をやったりしたい。実はプロ野球の某球団(牛太郎注:オリックスと言われている)から四国で交流戦もできるんじゃないかないう話も頂いている。アジアの中国、韓国、台湾と交流試合や招待試合をできないかなとも考えています。あつかましいお願いかもしれませんが、この四国独立リーグだけは野球特区とみなしてもらって地元の高校選手とも一緒に野球をやらせていただきたいのです。
サッカーの天皇杯みたいなものもできないかとも思いますね」
「選手からの問い合わせは殺到しています。あとは指導者の方々から『大学卒業後にお前のところ受けられるのか』とかね」
「(プロ野球との連携は)選手保有枠の問題などで球団のもてない余剰人員を預かるという形はできるんじゃないですか。」
「この四国の独立リーグから毎年5〜10人はプロに出る環境は作れると思っています。」

理想は素晴らしいし、賛同したい。
しかし、こうやってまとめてみた印象だが、石毛の話は要点がよくわからない。まとまりがないのだ。〜と思います。とか、〜思いますね。という、曖昧な表現ばかり。理想を語るのはいい。だが、来年から立ち上げるにしては、余りにも決まっていないことが多すぎる印象をうけたのが、少し心配。