IWA10周年興行

オルバさん、id:slipshod_jobさんと、IWAJAPAN10周年興行に行ってきました。
第一試合は、遅れてみれず。
第二試合は、ジャガー横田が一人で試合を作って、ジャガーと組んだIWAの竹迫が、ジェロニモ並に足を引っ張るところしか覚えていません。
第三試合: ○コンガ・ザ・バーバリアンvsジョージ・ハインズ×
コンガか、新日で見たことあるなあ、確か幸の島だっけ、ジョージ・ハインズは全日で見たな(ジ・○ーグルだし)と、思い出空間にはまる。
試合はでかいやつとでかいやつがぶつかる、でかくて千円!試合。とりあえず、満足。
第四試合:○ハクソー・ジム・ドゥガンvsブルーザー・コング×
コングは、サンライズと移民の歌を、あわせた音楽で登場。IWAらしく、テープで編集しているんじゃないか、全日に中継をテープに落としたんじゃないか、というような感じの音の悪さがたまらない。外見は、ブルロープを持ったブロディという、ハイブリッドモード。ちゃんと、ブロディシャウトもします。
対して、ドゥガン。「ホォオオオオオオー」というシャウトではじまるテーマ曲。2×4を持って、さらに、金髪マネージャーがアメリカ国旗を持って登場。
もう、これだけで、OKです。
親指を立てて、「ホォオオオオオー!」とシャウトをすると、客も親指たてて「ホォオオオオオー!」。
客がとてもいいんですよ。インディー全盛期に後楽園ホールにいた連中が、そのまま来たみたいで。コングが攻めれば、「ウォウ!」、ドゥガンが攻めれば「ホォオオー!」と返す観客。
上手いなと思ったのが、ドゥガンがしっかりカメラの位置を意識してプロレスをしていること。さすがに、メジャー選手は伊達ではない。そんなこんなで、格の違いでドゥガンの勝利。
第五試合:○ビッグ・ボスマンvsフレディ・クルーガー×
ビッグ・ボスマンは、例のテーマで、例の警棒を持って登場。それだけで、満足。
対して、なにか小さいフレディ。「今日のフレディは、弱いぞ!」と野次が飛ぶ。それ言っちゃ駄目だって。てなわけで、ボスマンの勝利。
第六試合:○佐々木健介vsレサ゛ー・フェイス×
レザーは例のごとくチェーンソー持って登場。対する健介、スコップを持って登場。チェーンソーにはスコップ!健介、小学生並みの謎賭けでバッチリです。
試合は、健介がヴァーとラリアットノーザンライトボムで勝利。
試合後、レザーがチェーンソーで健介を襲いますが、健介はスコップで逆襲。強いぞ、健介。ドゥガンが、2×4を持って、ブルーカラーの味方のようにスコップを持った健介も、IWAを見に来るようなブルーカラーの味方だ。
健介、レザーからチェーンソーを奪って、レザーのまねをしようとしますが、エンジンがかからない。もう一度、エンジンをかける健介。やはり、かからない。最高だ、健介!君には、チェーンソーよりスコップが良く似合う。
第七試合:○ハクソー・シ゛ム・ト゛ゥカ゛ンvsコンカ゛・サ゛・ハ゛ーハ゛リアン×
コンガの登場が遅れて間の悪い空気が流れていると、オルバさんがトイレから帰ってきて「さっき、トイレでコンガとすれ違いましたよ」。トイレで入場が遅れていたんかい。
うわー、WWFのスーパースターズが、目の前で戦っているよ。オレ、涙が出てきたよ。ウワーン!と、漫画「プロレススターウォーズ」に出てくるクソガキ共が、泣き出しそうな、僕的には豪華なカード。ドゥガン、先ほどの試合でガッチリ客のハートをキャッチし、のりのり。親指たてて、客も一緒に「ホォオオオオー!」
特に、良かったのが、コンガのベアハッグにつかまったとき。WWFぽく、レフリーが手をあげて3回力が抜けて落ちたら、おちた(ベアハッグでおちるかどうかはともかく)としてレフリーストップにするのだが。1回、2回と力なく落ちるドゥガンの手。だが、3回目、力を振り絞って親指を立てて「ホォオオー!」。客も一緒に「ホォオオオー!」と、大盛り上がり。
だが、その後もベアハッグから抜けなかったのには、苦笑ものでしたが。
最後は、得意のフットボールタックルのポーズからのクローズラインで、コンガから3カウントを奪う。ドゥガン、リング上で、親指たててまたもや「ホォオオー!」。 
 
そんな感じで盛り上がったところで、休憩。
健介は、北斗や中嶋君をつれて、Tシャツ売りに励む。
参加外国人も、それぞれのグッズを売って、にぎわっている。
それに比べ、ちょっと暇ぎみのIWA売り場。
とりあえず、スティーブ・ウィリアムス喉頭がん治療で欠場中)への、募金を行うと、浅野社長が暇そうにたたずんでいた。目が合うと、いきなり「もう、これから大安売り。Tシャツとサインをつけて、千円でいいよ。千円!」と、金六商法炸裂。さすがに目を見て言われたので、Tシャツを買って、浅野社長と握手をしてもらう。
僕は、この強くて淋しい男たちという本が好きで、その中に出てくる浅野社長ファンなのだ。金六商法のおかげで、いきなりIWAグッズ売り場が賑わってきたので、客席に戻って、ドゥガンの2×4が欲しいとか、そんな話をする。
 
第八試合:○小島聡vsチョコホ゛ール向井×
レフリー、和田京平!って、ことで大きなキュウヘーコールでスタート。
試合中に、なぜか最前列の女性(派手なスーツで、いかにもそれ系の女性)が、エキサイト。小島に文句をつけ、チョコボールを大応援。小島や、京平も上手くその女性を使い、客を盛り上げる。こうなると、客もうまく、この女性をいじくります。
チョコがピンチになると。「おばちゃーん。チョコを助けろ」「おばちゃーん。いまだ!」ってな感じ。最後は、チョココールじゃなくて、大おばちゃんコール。試合は順調に小島が勝つのですが、おばちゃんエキサイト。小島がリングを降りて、おばちゃんのもとに向かう。
おばちゃん、あぶない!
しかし、おばちゃんの手をとり、握手をする小島。思わず、感動からか泣き出すおばちゃん。
またもや、大おばちゃんコール。
おばちゃんも、手を振りつつも、「おばちゃんじゃないよ」と客に言うから、今度は大「おねえさん」コール。客同士のプロレス、最高です。
第九試合:IWA世界ヘヒ゛ー級王座決定トーナメント決勝戦
○ハクソー・シ゛ム・ト゛ゥカ゛ンvsヒ゛ック゛・ホ゛スマン×
すっかり、客の心をつかんだドゥガン。観客の心も「ホォオオオオー!」で一致。しかし、試合はボスマンペースに。ボスマン、ドゥガンの2×4を奪い、ドゥガンを襲うとする。ここで、ドゥガンのマネージャー、ダイヤモンド・テブラがはじめて働く。ボスマンから2×4を奪おうとする。ボスマン、テブラにお仕置きとばかり2×4をテブラの上に振りかざす。
あぶないテブラ!
ここで、息を吹き返した、ドゥガンのクローズラインが炸裂。そのまま、3カウント。
時間にして3分。全日やNOAHだったら、暴動ものかもしれませんが、IWAファンは大喜び。最後は、観客も一緒に親指たてて「ホォオオオオオー!」。この展開、たまりません。皆、幸せそうな顔をしているもの。ドゥガンは、客席をまわり、最後には2×4を客にプレゼントする大サービス。どうみても、東急ハンズで買った現地調達品にしか見えませんが、非常にうらやましい。
第十試合:○川田利明vs松田慶三×
全日で散々見た、川田の若手相手の試合。そんだけ。
 
かなり、満足して客席をたつと、出口前のグッズ売り場に、ドゥガンが。子供の目をして駆け寄る観客。もちろん、僕も思わず駆け寄りました。WWF時代のドゥガンの写真を売っていたのですが、もちろんGETです。ドゥガンと握手をして、一緒に親指たてて、大満足。
 
最高の興行でした。誘ってくれた、オルバさん、本当にありがとう。
僕としては、WWE路線のネオ・インディー系(ドラゴンゲートやDDT)より、15年前のWWF路線のIWAがいとおしくてたまりません。