バッティングピッチャー新浦

今週の週刊文春に、長嶋ジャパンのバッティングピッチャーを、新浦がやっていたという記事が。
まさに、「長嶋ジャパンに兵なし」
基本的に、アマの要請にプロが応えたと言う形の、今回の日本代表。実情は、ほとんど、長嶋傭兵軍団みたいなもんなんだよね。アマから要請をうけた長嶋という傭兵軍団のボスが、貴族達から金を集めて、領地を回って兵を集めるという。だから、ボスが倒れても長嶋ジャパンという、傭兵軍団の名称を変えるわけにはいかなかったわけで。
しかし、傭兵の限界は、あくまで戦いのみで兵站や諜報を駆使した戦略単位の戦いはできないことである。もちろん、長嶋ジャパンにも、スコアラーやトレーナーや、バッティングピッチャーはいる。だが、問題は彼らがアマであることであって、選手は集めても、裏方のスペシャルチームを組むことができなかった。
新浦も言っている「アマのピッチャーだとプロ相手だとビビって、ストライクが入らないから」と。
情報を集めに日本までやってきた、オーストラリアチームと、なんと大きな差であろうか。新浦の件は、華やかな長嶋ジャパンのみすぼらしい内情をよく伝えている。
 
はっきり言って、長嶋がどうだ、プロがどうのこうのじゃなくて、プロとアマの2つの(実際はもっとだが)組織にわかれてしまっていることが、オリンピックに最高のチームを送れなかった理由なんだよね。そんな状況で、僕はむしろ長嶋はよくやったと思う。彼の人脈や人気がなければ、ここまでのメンバーは、今のシステムでは組めなかっただろう。
少し加えるが、だから、西武案の3軍制は、僕は全否定しない。実際、社会人側から結構評価している声は聞こえてくる。プロもどん詰まりだけど、アマはもっと酷い状況だからね。だれが、アマに毛がはえた3軍の試合を観にいくかというのは、間違っていると思うんだよね。実際、JFLというアマに毛がはえた(失礼!制度的にJFLの選手は一部以外はプロではない)チームが、1万人とか集めているんだからね。そういう可能性を否定しても、なにも生まれるわけではない。ようは、日本プロ野球は12チームでもいいじゃないとか言うのを否定しているのと同じ、思考なんだよね。
アマとプロの1つのピラミッドができない限り、日本の野球に未来はない。それは確か。ただし、西武案にのれないのは、1リーグ10球団制と3軍制が、セットになっていること。