年金官僚

大川豊が、ニッカンスポーツで厚生年金について書いているんだけど、今日のは特に面白いので紹介。

日本の年金官僚はヒトラーよりも悪質である。その証拠文書を入手した。厚生省官僚、社会保険庁長官らが書いた「厚生年金保険制度回顧録」。人生でこれほど不愉快な本を読んだのはこれが初めてである。
さて、紹介するのは年金制度創設当時、厚生年金創設当時、厚生年金保険課長だった故花沢武夫氏である、42年、労働者年金制度を作り上げた。目的は戦費調達である。制度の良し悪しなどは最初から考えていなかった。

花沢氏:戦争中のどさくさにやってしまったから、それが一番よかったのですね。どさくさまぎれに法案を通してしまった。法律ができた時、すぐに考えたのは、この膨大な資金の運用ですね。厚生年金保基金とか財団とか作れば、厚生省の連中がOBになったときの勤め口に困らない。何千人だって大丈夫だと。
(将来)貨幣価値が変わるから、速いうちに使った方が得をする。将来みんなに支払うときに金が払えなくなったら賦課式すればいいのだから、それまでの間にせっせと使え。
これがあれば飴玉がしゃぶれる。孫に小遣いもやれる。これは本当に飴玉年金。飴玉もしゃぶれない庶民の年寄りの気持ちもお察しくださいと、お涙ちょうだい戦術で行った。
こんなものつくっても、人のためにつくるので、自分がもらえるものではないから、どうでもいいやと思ってました。

凄すぎ。で、結局、他の官僚の基本的な考えってこれに近いと思う。

年金といえば、民主党が選挙広告で年金について書いていたが、なんつうか、ポイントをはずしているというか。
年金改悪というが、少なくとも50代くらいの人にとっては、むしろおいしいんだよね。それくらいまでは、しっかり出るようになってるから。本当に損をするのは、30代以下の世代。
でも、これは当然でしょ。20代、30代の投票率を考えれば。結局、日本が民主主義な以上、選挙民ってのはどうやっても意識せざるをえない。もし、政治家が、20代と60代のどっちかを切らなければならないとしたら、選挙の票を多くとれる(投票率の高い)60代を選ぶのは当然。民主主義ってのは、声がでかい方を優先するんだから、大きい声をあげていかないとね。
だから、僕の年金のために、小学生の匂いをかぎに、日曜日は小学校に行ってください。