ジーコの今後 続き

 多くの方達が、ジーコは直ぐに解雇できないということを言っていますので、あれこれ書きませんが、自分もそう思います。単純な話、今ジーコが首になったら、コナミ様は怒るでしょう。第一、予選はもう始まったわけで、後任人事が決まってからではないと空白期間を作ってしまうという事情もある。

 自分が、ジーコの首は年末だと思うのは、まず協会がジーコでも1次予選は大丈夫だろうと思っているところ(危機感の無さ)、ジーコを今切るとスポンサーに顔が立たないこと(上しか見ない体質)、ジーコを任期期間中(契約上1年契約)に解任することはジーコの名前を傷つけることになり任期期間満了&1次予選突破という華を持たせての辞任という形をとるであろうこと(体裁だけ整える)、などが考えられます。なによりも、ジーコを辞めさせる理由が無い。結果は勝ってるわけだし、協会は、試合内容の評価を避けているので、試合内容の悪さを盾に辞めさせることはないと思う。他に、ジーコ監督年棒2億円なんで、途中解任してもその2億を払わなくてはいけないわけで、経営的な事情もある。下手すると、違約金もとられるかもしれないしね。

 ジーコとキャプテンの関係で切らないんじゃないかというのもあるかもしれないけど、ああいう腐った組織ってのは、自身の権力への危機意識だけは強いんですよ。あのオマーン戦を見れば、誰でも最終予選はあぶないと感じると思う。ジーコを変えて新監督で最終予選を勝てなかった場合、少なくとも協会は監督を変えるなど動いたというポーズだけはとることができる。しかし、ジーコを変えずに最終予選で敗退したら、ジーコ批判よりも協会批判が強まるのは間違いなく、キャプテン始め協会のお偉方に、ジーコと進退を共にする覚悟があるわけない。そんな決意があるなら、監督を選ぶ時にもっと真面目に考えるはずです(とかげのしっぽ切り)。加茂の時もそうだったわけだしね。

 ()で囲んだのは、俗にいう大企業病ってやつで、協会に見事に当てはまってる気がします。

 キャプテンとジーコの顔を立てるためには、一次予選をジーコ監督が突破して、ジーコのおかげで強いオマーンに競り勝つこと出来ました。ありがとう!という形しかないんではないでしょうか。

 少なくとも、サポーターがどんなにジーコ解任の声をあげても、直ぐにはジーコは変えられないということだけは間違いない。でも、ジーコ解任の声をあげるのは無駄かというと、そんなことはないと思います。

 例えば、幕末、見たくない現実も見ることができた高杉晋作。彼は、上海で攘夷の愚かさを感じるわけですが、帰国してからも攘夷を唱えつづけた。攘夷、攘夷と狂うことによって、幕府を追い詰めるための作戦。

 これと、同じ事。ジーコ解任と声をあげることによって、ジーコを選んだ協会へのプレッシャーになるわけです。上手くすれば、今年中でもジーコが総監督に就任して、新監督を迎えるかもしれないし、少なくとも、後任監督を選ぶのに安易な選択をしなくなるはず。今のままだと、岡田とかになりそうなんですよ。岡田監督の手腕うんぬんよりも、協会が扱いやすい監督という基準で。岡田を選んだ理由を聞かれても、「外国人監督では、選手とのコミニュケーションの不足を感じて日本人を選びました」とか、曖昧な答しかでなそう。

 だから、私は唱えます。ジーコ解任!