下柳伝説

 阪神ナインが耳にした下柳の武勇伝は、まさに”事件”だった。東京遠征中のとある夜のことだ。ネオンきらめく歓楽街・六本木を舞台に登場するのは某有名クラブのマスター。このマスターは名うての酒豪で、六本木界隈では知る人ぞ知る人物だという。だが、飲みっぷりでは下柳も負けていない。チーム1,2を争う酒豪だ。いつしか2人の友人、知人らを交えて「一体どっちが強いのか」と話題になり、酒豪マスターが「じゃあ、勝負しよう」と下柳に挑戦状をたたきつけた。下柳は翌日の練習に支障をきたすため、最初はていねいに断り続けていた。
 しかし、持ち前の負けん気の強さと”酒豪魂”が、うずいたのだろう。「わかった。じゃあ、やるか」となって決闘がはじまった。
 ビール、焼酎、ウィスキー…。鉄の肝臓を持つ2人だけにペースも尋常ではない。「もう一丁!」「もう一杯!」とがぶ飲みを繰り返し、下柳は30分足らずでマスターをダウンさせた。阪神ナインが目を丸くしたのは、その直後の下柳の行動だ。
 床にぶっ倒れた酒豪マスターを見ると、おもむろに立ち上がり背中を踏んづけた。そして、「なんだ。大したことないな」と捨てゼリフをはき、さっそうと店を後にしたという。(東スポより)

高田道場の最終兵器だよな。シウバを踏みつけるところを見たいです。