キングダム・オブ・ヘブン

僕が戦いで一番すきなのは、攻城戦なんですよ。どちらかなんらかのハンデがあって、どっちかが攻勢にまわり、もう片方が守勢にまわるという展開が好き。サッカーとかでも、0-4というハンデから、猛攻をかさねて追いかける展開だとか、2-0からズルズル守勢にまわって、それを踏ん張る展開が好き。
そういう、攻城戦ファンなら、十分満足できる映画です。この映画の、攻城戦は凄い。墨子が見たら、泣いて褒め称えるよ。正直言って、1ヵ月後には内容を忘れているような映画だと思いますが、2時間30分と1,800円の価値は十分ありました。サラディンとか十字軍とかに、反応する人は見て満足できると思います。惜しむらくは、ハッティンの戦いが省略されていたことですかね。
まあ、本当は、エルサレム住民は全員捕虜となって身代金を払う形で開放されたとか、ちょっとというか明らかに歴史と異なる部分はありますが、映画として面白ければOK。あの十字架がおろされる有名な場面では、伝説どおりにサラディンの叫びを聞きたかったと思いますが。
それと、オーランド・ブルームがよかった。トロイのままじゃダメな役者になっていたかもしれないが、いい役をもらったという感じ。