電車男になれない男

昨日、遊びから帰る電車の中、座席に座っていると前の女性がいきなり倒れた。とっさに抱え、横にさせ気道確保。息をしているか確認しながら、「大丈夫ですか」と声をかける。意識を取り戻したようで、「大丈夫です」と返事がある。自分が座っていた席に座らせると、電車が駅についたので、女性が大丈夫そうなので、(照れくさいので)電車から降りて次の車両に移動した。自分は、医療関係者なので、こういう事態に何度かあっているので、あわてずにすんでよかったよ。
という、話を同僚にした。
そうすると、同僚(女性・26歳)から、「電車男になりそこねたね」と、言われた。その同僚、腐女子ではないのは確かなのに、そんな人も電車男を知っているのかと、驚く。
そして、自分は電車男の素質ないなあと、あらためて思った。
ちゃんとスレを読んだこともないし、あらすじしか知らないから、細かい部分間違っているかもしれませんが、電車男って、ジャンプ漫画なんだよね。
強敵(恋愛)に対して、努力(ヲタからの脱却)、友情(スレ住民のアドバイス)、そして勝利(恋愛成就)。こんな、わかりやすい設定はない。
そして、ジャンプ漫画らしいのが、主人公が努力する天才であること。不細工はどこまでお洒落しても不細工なわけで、努力して変われるんだから、天才。そして、努力の天才。だって、彼女欲しいからって、ヲタをやめられるんだから天才だよ。なによりも、女性に名前や住所を聞かれて、ちゃんと答える選択肢がでるから天才。だって、女性を助けて名前とか聞かれても、僕だったら絶対に答えない。ましてや、住所なんて、むしろ気持悪いと思ってしまうくらいだ。スリから助けた(寝てる人のバックに手をつっこんでる奴がいたので、声をかけたらダッシュで逃げられた)とか、ホームから落ちた人を駅員と一緒に助けたとかならあるけど、名前聞かれる前に、立ち去っている。席を譲る時も、駅に降りるふりをして、他の車両に乗りなおしている。そんな、僕からすると、電車男は、天才も天才。
つうか、一般のヲタはそうじゃないのかなと思う。ヲタを捨ててまで彼女欲しいとは思わないだろうし、女性に名前や住所を聞かれても、名前や住所を答えるとは思えない。
スラムダンクの桜木は、シュート2万本特訓やったけど、厳しいバスケ部だったら十分やる特訓なんだよね。それで、弱点を克服するから天才だし、だからこそジャンプ漫画の主人公だと言える。僕からすると、電車男は、それと同じ存在だ。と、キモヲタらしく思うのであった。