巨人vs広島4/1

仕事が思ったよりかかってしまい。ドームについた時は、7時を超えていた。安藤ミキティの始球式は、残念ながら見られず(元から覚悟していましたが)。
観客は、満員だが、一部空席が残る。自分の席は、2階のちょうどホーム後方。ベストプレイプロ野球のような、視点から試合を見ることができました。
席に着くと、もう5回裏。さすが、上原&黒田(巨人戦オンリー)。1死3塁、バッター阿部。ここで、広島は前進守備をとる。思わず、苦笑してしまった。阿部の後が投手の上原で一死が堅いとはいえ、あまりにも杓子定規の采配をとる山本監督はさすが。結果、この前進守備が裏目に出て、セカンド強襲の内野安打で、巨人が勝ち越し。この後、上原がバントを失敗したため、大きな傷にならなかったが、下手をすると致命的な采配ミスになるところだった。
試合は、その後、テンポよく進んでいく。
点をとった次の回である6回表、上原が東出、嶋とポンポンと三振をとった時は、上原の試合の流れを考える能力にホレボレとした。他に目がついたのは、広島の捕手である倉。とにかく丁寧。マウンドやバッターボックス周辺を丁寧にならすのは好感を覚えた。阿部が無配慮だっただけに、余計、倉が目立つ。広島は石原が怪我でいないが、少なくとも守備力なら、倉で問題ないだろうと感じた。
試合が動いたのは、7回裏。巨人が二死一塁で、上原に換え代打清水を送る。
ザワ・・・
ノブ福本の漫画のように、客がざわつく。
8回表、上原に換え、シコースキー登場。森笠を塁に出すが、8回をしっかりしめる。そして、9回。2-1の、一点差の状況で、巨人は切り札ミセリを出す。「低めに直球を投げられる」これが、ミセリの長所と言われていたが、ボールが高めにういているのが、2階からでもわかる。シコースキーがクローザーとしての起用では失敗したように、僕は、今の9回の頭から出るクローザーで一番大事なものは、コントロールだと思っている。しかし、この日のミセリには、それを求めるのは酷であった。
嶋こそ、レフトフライに抑えるが、ラロッカに同点ホームラン。前田に、自身の緩慢な守備から内野安打を打たれ(あの前田が、内野安打で必死にかけている姿にちょい感動)、代走ででてきた福地に楽々と盗塁を決められる。ミセリも問題だが、何のために福地がでてきたか、全然配慮しない阿部にも怒りをおぼえる。ミセリは浮き足立ち、それは浮いた球につながり、緒方に逆転2ランをくらう。
2-4。
今日の黒田相手に、2点差は厳しい。ミセリに換わり出てきた佐藤宏が、黒田相手に嫌がらせのようにクロスファイヤーを投げるが、黒田は動じなかった。本来なら、ベースから離れた位置に立ち、空振りをすればいいのに、ベース側に立ち虚勢とはいえ打つポーズを見せる黒田に、心の強さを感じてしまったくらいだ。
結果。2-4。
上原の完投を捨て、セットアッパー・シコースキー、クローザー・ミセリで、今年の勝利の方程式を作ろうとした堀内の考えはわかる。だが、結果論として言わせてもらえば、投手交代(交代しないことも含めて)は賭けであり、その賭けに敗れた責は、監督にあるのも確かだと思う。