育成の広島は、はや昔

今日のニッカンを見て驚いたのですが、広島は、横松、矢野を解雇するんですね。
横松は、00年のドラ1。矢野は98年の3位。どちらも、期待されていた投手だけに、結局、育てられなかったのか…と、残念に思いました。
横松は肘、矢野は肩を故障し、結局、それが治らなかったということなのですが、広島の育成&選手ケア能力には疑問符をつけざるをえません。
ここ10年のドラフト上位(上位から3人までとして)選手と、通算成績です。
95年
・長谷川(高卒)28勝
・吉年(高卒) 0勝(4年で引退)
・玉木(社会人)32勝8S
96年
・沢崎(大卒)22勝15S
・黒田(大卒)63勝
・河野(高卒)7勝9S(ダイエーへトレード)
97年
・兵藤(社会人)2勝(5年で引退)
・兵頭(高卒)4安打(6年で引退)
・林(高卒)2勝1S
98年
・東出(高卒)428安打
・井生(高卒)0安打
・矢野(高卒)0勝(6年で引退)
99年
・河内(高卒)14勝
・木村(社会人)145安打
・栗原(高卒)97安打
00年
・横松(高卒)0勝(4年で引退)
・広瀬(大卒)53安打
・玉山(高卒)1勝
01年
・大竹(高卒)7勝17S
・大島(高卒)0勝
・石原(大卒)182安打
02年
(自由枠)永川(大卒)6勝29S
・吉田(高卒)0勝 0安打(投手から1年で野手に転向)
・鞘師(大卒)0安打
 
ある程度、成功といえるのは、玉木、黒田、東出(失速傾向だが)、石原、永川くらいでしょうか。大成功は黒田だけ(でも、63勝)。大竹、栗原は、今年1年だけの活躍にならないよう期待したいものですが。
お金のかかるドラフトは、広島に不利だというのは、わかるのですが、ここまで高卒でとった選手が育っていないのには、やはり問題あるとしか思えません。もともと、あたりはずれが多いのが高卒といわれています。95年以降のドラフト上位選手で、活躍しているのは、中日は荒木、ヤクルトは岩本、五十嵐、巨人はなし、阪神は井川、横浜はなし(古木、内川はまだこれからでしょう)ですので、あまり広島ばかり攻められませんが、中日、巨人は、逆指名、自由枠の選手が成功しているので、高卒選手の育成に失敗しても、それほど致命的になっていません。逆に、お金がないと言われているヤクルトが上位にいられるのは、育成が成功しているからといえるでしょう。
この辺、広島には、もう少し、なぜ、選手が壊れてしまうのか考えてほしいのですがね。
私の通勤路である、東京・武蔵境の駅前で、元広島のドラ1投手・川島が、接骨院をしていてるのです。彼がもっと経験をつんで、それを広島で活かしてくれないかなと、いつも自転車ですれ違う度に思います。
私は巨人ファンですが、広島みたいなチームが、もう少し頑張ってもらわないと、寂しいんですよ。
(追記)下のh5さんのコメントは、とても参考になりました。
大物選手がとれない制度にもちろん問題あるけど、獲得した大卒、社会人選手も金本、黒田以外、十分に育っていないわけで、そっちの面の育成(アジャスト)も、問題あるんでしょうね。