その裏で何が その4

オリックス近鉄合併反対の動きが選手会、ファンの署名運動などで活性化するばか、7月7日のオーナー会議で西武堤オーナーがもう一つの合併が進んでいる」と報告した。
同オーナーは「パが4つになれば、セに1りーグをお願いするしかない」と初めて、公の場で「ーリーグ制移行」に言及した。交流戦導入を引き換えに阪神が2リーグ制維持に動いていた最中の8月2日。大阪市天王寺区にある近鉄系列のホテルに、パ6球団の各理事がそれぞれ時間差で到着していた。各球団の責任者は・人目を気にしながら指定されたスイートルームに集結。1リーグ制移行への善後策を協議する密会を開いた。
出席したある理事が明かす。「パ・リーグが(これまで)交流戦を持ち掛けても(セが)乗ってこなかったくせに、何を今さらという感じだった」。7月7日の堤発言以来、パ・リーグでは2つの合併を推し進め、『10球団一リーグ』に着地するのを大命題としていた。「全員が思いの丈を話した。パ・リーグは一致団結していた」(パ・リーグ球団幹部)。
密会の途中、ある古参の理事がその一致団結を示すかのように、不退転の決意を言葉に表した。
「もし仮にーリーグにならなかった場合、パ・リーグは解散するしかない」。
最終的に異論を唱える理事はいなかったという。もう1つの合併が「ダイエーとロッテ」を指していたことは明自だった。しかし、大義名分亡なるはずだったダイエー本体の産業再生機機構活用が、本社首脳の低抗にあって先延ばしにされる。思惑通りに事が運ばないことに、パリーグ経営陣は焦つていた。そして9月2日、合併の早期決着を促す"極秘文書”をダイエー、ロッテ両球団に送付したのだ。
「思うように進まない合併に、一リーグを考える巨人もいらついていた」(パ・リーグ首脳)。
小池パ・リーグ会長以下、当該球団を除く4球団理事の運名で、合併を要請するという異例の事態。
この文章には、一リーグに固執したパ・リーグの並次ならぬ決意が込められた。まるで”血判状”のような極秘文書が作成されるまでに、パ・リーグ経営陣は幾度も密会を重ねた。もはやライブドアなど眼中になかった。近鉄オリックスとの合併を破談させ、ライブドアに譲渡すれば自分たちが描いた一リーグ構想は崩壊する。パ・リーグは解散の覚悟までして、二つの合件に執念を燃やした。

要望の件について
秋涼の候を迎え、両球団におかれましてはますます御清祥の段お喜び申し上げます。
さて、パシフィック野球連盟は、
大阪近鉄バファローズオリックスブルーウェーブ両球団の統合が進み、
さらにもう一組の統合(合併)を行い、
現行六チームから四チームへ減ずることにより、セ・リーグと協調し、
球界全体の再編成を行うことを目指しております。
多くの議論や検討を重ねながら、球界の再編成を進めておりますが、
7月7日に開かれたオーナー会議において、内外へ公表された”もう一組の合併(統合)”
を決めるタイムリミットが9月8日とされております状況の中で、
パ・リーグ理事会の貴球団を除く四球団は、福岡ダイエー球団と千葉ロッテ球団の早期統合を望んでおります。
諸事情があまたにわたり存在することは承知しておりますが、
パ・リーグ、あるいは球界全体の今後、明日へ向けた発展のために、ご英断を仰ぎたく、
ここに要望する次第です。

一歩違えば、ダイエーとロッテが合併。10球団1リーグになっていたんだなと、わかる記事です。
リーグを解散するぐらいまで追い込まれていた、パリーグ各球団(ホークス除く)。
パリーグファンの悲劇は、パリーグ関係者がパリーグを愛していないところだよな。