お父さんのバックドロップ

・土曜の夕方で、映画館が狭いとはいえ、満員。
・原作にあったコクを上手くすくって、丁寧に作った良作。僕的には、そのコクの無さが残念なのだが。
・これじゃあ、中島らもがいい人に思えちゃうじゃないか。
・家族で見れる映画に仕上がっています。
・AKIRA、プロレスシーン、大きな演技(抑えた演技はできない?)と大活躍。
・AKIRAが、一番、体をしっかり作っていたよ。
・主人公の少年がいい。ショタには、たまらないんじゃないだろうか。
・プロレスラーを父に持つ主人公(父子家庭)、家が焼肉屋で韓国人を父として生まれた(亡くなって母子家庭)金本君、そしてデブでいじめられっこの社長の息子(?)。しみるねぇ。
・主人公が乗っている自転車がハイビームだったり、テレビ番組とか、80年(映画での時間)を、非常に意識していい。
・駄目なのが、プロレスシーンが、80年じゃないこと。プランチャーやパイルドライバーがつなぎ技だったり、観客が安易にブーイング(注:80年にブーイングはありません)したり、平成プロレス。スタッフを見たら、プロレス構成:登坂(大日本)、プロレス指導:AKIRA だった。悪い意味で納得。
・自分がプロレスオタだからなのですが、プロレスシーンは、ちょっとのれなかった。他が80年なんだから、プロレスも80年ムーブでやらないと。
・また、お父さんが途中から悪役に転向するんだけど、トップレスラーがなんの前触れもなく、ヒールに転向してどうすんの!観客が納得すると思ってんのか?だから、客が入らないんだって。プロレスを舐めんな。フォローで、原作の方は、元からお父さんがヒールであり、だからこそコクがあるのに。
・他がいいのに、プロレス部分が駄目だから、それがマイナス点。
・お父さんの相手の極真側は、磯部師範がセコンドでいい味だしていて、最高なのに。
・大日本のセコンドと、極真のセコンドだと、やっぱり極真の本気度が違う。大日本は、こういうところでしっかりやらないから、ジリ貧なんだって。
中島らもが、出演しているんだが、いい感じ。あのナチュラルな手の震えは、普通じゃでませんって。
南方英二師匠(チャンバラトリオ)の存在がでかいね。原作じゃいない役なんだけど、彼がいなければ、この映画の魅力は半減していたと思う。