松井、イチローの経済効果

12日のニッカンの社会面に面白い記事が載っていました。松井、イチローのメジャー移籍による経済効果が418億円にに達しているが、対して日本側が得たのはイチローの入札金14億円だけというもの。
実際、メジャーの日本進出はこれからも加速していくと思われます。
NHKのメジャー中継の放映権料が6年300億円。1年50億円。パリーグの1球団の収入分です。
記事では、ダイエーの収支を元に、メジャーチームとの比較をしており、ダイエーは入場収入(59億円)、広告料&グッズ(124億円)などの営業利益はメジャーの中堅チーム並だが、テレビ放映料(9億円)で大きな差があるとしています。メジャーでは、全米(日本も含む)放映権料はコミッショナーが一括してそこから分配ですが、地元のケーブルに関してはチームごとの契約となっています。記事によると、これはヤンキース62億円、マリナーズ41億円。アメリカスポーツを支えているのが、ケーブルテレビなど有料放送だというのが良くわかる記事なのですが、日本でもケーブルテレビやスカパーの加入者数が増えてはいますが、まだ金を出してテレビを見るという習慣には程遠いわけで、この辺の考えが変わってこないと、日本のスポーツ界の未来は暗いと思う。
また、ダイエーというパリーグの超優良企業をもとに(収支決算を発表しているのがダイエーだけだが)記事に書いているわけですが、ダイエーの収入が192億円。近鉄オリックスは、30億円台といわれています。ダイエー=西武を抜かしたパリーグ4球団ではないでしょうか。テレビ放映権料の分配をという記事は良く見ますが、巨人戦の放映権料が入らないダイエーの収入を見ると
日本の現状では、入場料を含めた収入の分配(レベニューシェアリング)をしていかなくてはいけないことが良くわかります。
結局、巨人、阪神ダイエーがメジャーでも経営でつりあえるレベルにあり、中日、西武がメジャーの下位チームレベル。後は・・・
僕は、1リーグ8チームに反対ですが、メジャーと対抗するための策の一つではあったというのは認めたいと思います。その策を潰したんだから、他の策を考えていかないとね。