華氏911

プロレスファン的には、史上最も痛いファンは、2次UWF全盛期の時に「UWFは真剣勝負だから面白いんだよ。それに比べてプロレスは・・・」と言って、選民意識を持っていたファンだと個人的に思ってます。まあ、UWFをPRIDEやK−1に変えて、今も残ってますがね。
僕の性格的に、ウソをついて金を儲けるというのはのれません。UWFは、俗に言う真剣勝負とはまた異なる位置にあったのですが、売りとしては真剣勝負を前面に出し、客を集めていました。そして、それの安易にのってしまうファンもどうなの?と、思っていたものです。
華氏911を批判するものによく多いのが、脚色しすぎだとか、ドキュメントとしては一方向すぎるとかあるのですが、監督のマイケル・ムーアは、意識的に脚色したことも、一方向的にわざと作ったのも自分でインタビューで応えている、いわば確信犯で、「これは映画です」と言っているのに、こいつはドキュメントの癖に映画的な脚色をしているから駄目だと言っているイタさを感じるんですよね。
むしろ、これは真実ですと言いながら、結構、脚色ばりばりのこれあれの方こそ、叩くべきではないでしょうかね。
華氏911を評価するには、ドキュメントとしてどうかではなく、映画として面白いかというのを評価するべきではないでしょうか。
だって、もう内容が偏りすぎなのは、誰にでも知っているわけで、嫌なら映画を見に行かない方がいいと思う。観にいけば、それだけ、ムーアにまた同じ傾向の映画を作るチャンスを与えるだけだしね。そう、思うのは、自分がプロレス的見方が好きだからかもしれない。
と、いうわけで感想。
ボーリングフォーコロンバインの方が、面白かった。
ギャグも映像も内容も、全て上滑りをした感があるんですよ。
特に、主題が、ブッシュ批判なのか、戦争批判なのか、アメリカのシステム批判なのか、貧富の差を批判しているのか、ぼやけてしまった。
ブッシュ批判なら、もっとブッシュという主演を活かすべきだったと思う。せっかくブッシュは最高なのにもったいない。生卵をぶつけられるブッシュや、テロを知らされ口ポカーン状態のブッシュ、ゴルフに精をだすブッシュ。最後まで、ブッシュという最高の素材を活かすべきだったと思う。
 
僕としては、マイケルムーアに、華氏98(9月8日がプロ野球オーナー会議なんで)を作って欲しい。ナベツネや、山口社長、宮内オーナー、根来コミッショナー、いくらでもいい俳優がいますよ。
で、最後は、オリックスとか近鉄とかにムーアがのりこんで、「巨人と合併する契約書を持ってきました。これが、一番おいしいでしょ」とかやってくれたらOKだ。
例え、ナベツネ批判が一方的でも、ブッシュの時と違って、読売グループ以外はケチをつけないから大丈夫だ。頼む、やってくれ!
というわけで、ムーアに敬意を表して、アポなしで華氏98を作ってくれとメールを送ろうとしたが、ムーアのHPに、メールを送るやつがないでやんの。
逃げるな!ムーア!
(8/29訂正)
tak-takさんからの情報で、メール送信ありました。
こちらの確認がたらず、ムーア、すまなかった。
と、言うわけでメールを送っておきました。ムーアも、大変だな。こんな日本のバカからも、メールが送られるなんて。少なくとも、発信する以上批判される場に立っているだけでも、たいしたもんだ。