酔狂な人より、頭がいいようなことを書く方が評価されるのは、嫌だね

あまり、批判的なことは書きたくありませんが、至る所にというか、自分のプライベートな友達のところに「プロ野球１リーグ案がダメな理由（リンクする気も起きません。）」がはってあって、萎えます。君らは、ここで何を読んでるの？
だってさ、少しでも考えている人が見たら、突っ込みどころ満載じゃないですか。
主張している、
「１リーグ制にしたら、つまらない試合の数が激増する」

１リーグのチーム数が増えると、優勝争いと関係のない試合が劇的に増加するのです。（７位と１０位の試合を見に行きますか？）

えっと、基本的にＭＬＢは２リーグで、14チームと16チームなんですが…それを、地区制で補っているわけです。それを認めてながら、なぜ、日本だけ地区制を敷くことは駄目なんでしょうか？

（プレイオフは）２０ゲーム以上差をつけて優勝した球団が、４位の球団にプレーオフで負けて優勝を奪われる」なんてことが起こり得るし、トップの試合がダラけるし。興ざめです。

えっと、これ逆だと思います。まず、今のパを見れば、いかに近鉄と日ハムの争いが熱いかわかる。
また、去年のＭＬＢのワールドシリーズは、アリーグ東ダントツトップのヤンキースと、ナリーグ東地区２位（１位ブレーブスと１０ゲーム差！）のマーリンズとの争いでしたよ。それで、興ざめになったと、皆さんは聞きましたか。これは、10ゲーム差と20ゲーム差の違いでしょうか？

「オールスターと日本シリーズが極度につまらなくなる」
日本シリーズに関しては、プレイオフを上手く行えばいいのではないでしょうか。つまらなくなった理由に

「結局のところ、われわれがプロに求めているのは、驚きと夢なのですよ。なのに、驚きを減らしてどーする！
ただでさえ、戦力不均衡で驚きが少なくなっているのに」

と書いてますがその通りです、理由はセとパの不均衡では。それなら、セパの不均衡を無くす1リーグがなぜ駄目なのでしょうか。それに驚きなら、例えば、ＯＢと現役の対決でもいいのでは。お祭りをいかに見せるかが、大事なことなんで。
その後、いろいろ書かれていますが、これって、１リーグでも２リーグでも同じことではないでしょうか。１リーグが駄目な理由になりませんね。
むしろ、今まで、プロ野球の改革を遅らせてきた原因に、セ、パの対決があったことは間違いありません。それなら、１リーグで、セとパの垣根を無くした方が改革しやすいのではないでしょうか。改革が必要なのは、皆、わかっていることなんだから。
はっきり言って、球団削減はともかく、1リーグじゃだめな理由があまりにもしょぼくて、まず1リーグ制否定ありきに、感じます。なにより、萎えるのが、「球団削減が駄目な理由」より、「１リーグ制が駄目な理由」を訴えた方が、一般的にはインパクトあることだね。野崎案賛成派も増えるわけだ。
　
昨日触れた、h-5さんみたいに、1リーグ制にも利があるのは頭じゃわかっちゃいるんだけど、心が許さないんだよって姿勢の方が、僕はのれます。だって、そっちの方が野球ファンとしての酔狂がある。
この酔狂こそが、ファンの大事な要素。残念なのは、日本には、この酔狂さを持っている人が少なく感じるんだよね。ほとんどの人にとっては、たかが野球だし、たかがパリーグだと思う。僕は、イタリア人の言葉で「カルチョがなきゃ、生きていてもしょうがない」が好きで、「野球とプロレスとサッカーがなきゃ、生きていてもしょうがない」と言える酔狂な人間でいたいものです。