それでも、野崎を否定する

Starless and Bible Blogさん:野崎の否定からは何も生まれない
この主張はわかります。案としては、認めるべきところもあるとは思いますが・・・
だが、私は、野崎の悪徳は、彼が体制側の人間であり、それだけに体制を守るように自然に動いていることであり、そして、だからこそ、ファンの不満のガス抜きの役割をしてしまったなということです。
時々、思うのですが、野球ファンという枠を狭く捉えている人が、特にネットでは多いような気がします。だが、実際の野球ファンとは、toroneiさんの言われるようにパの歴史を共有できない人達こそが中心だと思う。
マスコミの誘導もあり、そのファンの関心はナベツネvs野崎という流れになっています。
テレビでは野球を見るけど、試合を自主的に観にいくほどではなく、巨人戦のチケットを貰ったら観にいくけど、広島戦なら別にいいやって(失礼!実際に最近見たもんで)感じの層。この層が一番多いし、また実際に力がある。ネットでの不買運動をしても、ネット層がどれだけ新聞とってんの?って感じですが、先にあげた層は、新聞をとっている層です。俗に言う、オヤジ、高齢者のスポーツを言われる野球を、支えている層でしょう。
高齢者と接している仕事をしているので、よく話をするのですが、野崎案が出る前は、無茶苦茶ナベツネに怒ってました。そして、その中身は、「たかが選手が」と、「オレの知らない人が」いう高慢的な態度であり、ライブドアに売ればいいじゃんという流れでした。野崎案が出てからは、阪神(野崎)に頑張って欲しいね。2リーグでいいのにね、に変わりました。これこそが、野崎の悪徳。彼の登場で、ファンの流れが変わったのです。
ネット層は、はっきり言えば、野球ファン全体からみれば微々たるもの。Starless and Bible Blogさんのような見方をできる方は、残念ながら野球ファンの中では少数派であり、野球ファンの多数派の流れ=世論が動かなければ、球団合併を覆すことはできないと思います。野崎案というか野崎の罪は、この「世論」を沈静化させてしまったことだと思います。
ネットの中だけの世論を見ていてはかわらないかもしれないが、社会全体の世論としては、少なくとも球団合併に関しての反対の流れは後退しています。2リーグ制維持に関しては、まだありますが…残念ながら、バファローズが消えることに何も感じない人の方が多く。そして、そういう人たちこそ、世論を形成している。
野崎案が出てなければ、もっと、今の状態は悪かったと思います。
だが、だからこそ、ファンの暴動(不買運動など)が起こる可能性が高かったのではないでしょうか。ファンの暴動=世論の圧力こそが、球団合併の流れをとめる唯一の手段であるが、野崎案が出たことで、残念ながら、球団合併に関する世論の圧力は弱まったなというのが、少数派である私の感想。野球ファンの多数派とは、岩隈も知らない人達であり、私達はむしろ少数派であることを自覚しておくべきだと思います。そして、球団合併をやめさせるには多数派を動かしてこそだということも。だからこそ、多数派の流れをつかんでおく必要もあると思う。そうじゃないと、ナベツネみたいに、「読売新聞の調査では、巨人ファンは減っていない」を、笑えないなと思います。
もう一度、書きますが、野崎案がでたことで、野球ファンの多数派の流れは、球団合併反対から1リーグ反対に移ってしまい、また全体として沈静化の傾向が見られる。これこそ、野崎に対して、余分なことをしやがってと、私が怒っている理由です。