交流戦

絶対いる。交流戦でパが負け越した時に、楽天はパではないと言うパリーグファン。
ただ今の成績、セリーグ28勝、パリーグ23勝。楽天抜いたらセリーグ21勝、パリーグ22勝。まあ、確かにいい勝負だな。というわけで、交流戦も1/4がすぎたわけで、感想。
1.古田
以前、ヤクルトは日本シリーズに強いと書きましたが、理由はと聞かれれば、やはり古田の存在。これにつきるでしょう。
ヤクルトは、ソフトバンクに1勝2敗と負け越しましたが、古田がいなかったからともいえる。
実際、古田が戻ってから6連勝(その前に勝ってるので、現在チームは7連勝)。日ハムもロッテも、古田がいなければ…と思ってしまいます。
日本シリーズでも、交流戦でも古田のリードってのは、キーマン潰し。近鉄との日本シリーズで磯部がボコボコにやられたように、小笠原は11打数1安打。結局、小笠原はそれをひきずったのか、横浜戦でも3試合目までヒットが出ず。11日の試合では7点取られたものの、結果としては3試合の防御率は3.00でした。3試合で32三振。
ロッテ相手では、ベニーを10打数1安打。西岡を12打数2安打。おまけに、古田からすると垣内などは小僧なんでしょうな。4打席4三振。結局、ロッテ相手の防御率は1.00。3試合で29三振。(高井はともかく、石川や川島の先発で)。これで、明日からヤクルトの相手は楽天でしょ。10連勝もありえるかも。
2.セリーグ向き、パリーグ向き
週刊現代の「考える野球」より

結論から言いましょう。セ・リーグ防御率の高い球団が優勝する野球、パ・リーグはホームランの多い球団が優勝する野球です。素晴らしくシンプルですね。
セ・リーグは昨年まで6年連続で、チーム防御率1位の球団が優勝を飾っています。過去10年でも8度の優勝です。投手カの高さがペナント制覇の決め手になっているのです。チーム打率は、順位にあまり影響を与えないようです。昨年チーム打率の一番良い横浜(.279)が最下位、2番目の広島(.273)が5位という有り様でした。以上の点だけみても、各チームの4番パッターばかり買い揃え投手陣が崩壊している巨人の戦略が、セ・リーグ向きでないことがわかります。
一方、パ・リーグは。パ・リーグの野球は2001年を境にガラリと様相を変えました。「飛ぶポール」の使用がささやかれ、リーグホームラン数が2000年の753本から1021本に急増した年です。いてまえ打線近鉄が、チーム防御率4・98、失点745と12球団ワーストにもかかわらずリーグ優勝した年でもあります。以降、パ・リーグは2003年以外、ホームラン数の多さがそのままチームの順位となっています。
2001年
1位:近鉄:211本
2位:ダイエー:203本
3位:西武:184本
2002年
1位:西武:188本
2位:近鉄177本
3位:ダイエー:160本
2003年
1位:西武:183本
2位:ダイエー:183本
3位:日本ハム:178本
この通りチーム本塁打の多い順に1位から3位まで並ぶという、わかりやすい結果が出ています。
パ・リーグでは、防御率は順位と直接関係はないようです。昨年防御率の一番良かった西武(4・29)は優勝しましたが、2番目のロッテテ(4.40)は4位、3番目の近鉄(4・46)は5位でした。「ホームランをたくさん打ったチームの勝ち」むこれが近年のパ・リーグの野球だったのです。
さて、問題は今年です。飛ぶポールが制限されたことで何か変化は見られるのでしょうか。打力よりも投手力に定評のあるロッテが首位を走っているのも、無関係ではないでしょう。ホームラン数はリーグ4位の31本ですが、チーム防御率は12球団トップの2.53です。投手力を中心に守り勝つ野球がセ・リーグの球団に通用するなら、ロッテは交流戦向きのチームという見方もできるのです。ポールの質が変わり、パ・リーグの順位にも投手力が大きく影響するかもしれません。

ボロボロの巨人が、パリーグに勝ち越してるのはこの辺があるのかなと思う。9回もなぜか抑えているし。阿部のリードが、パリーグで通じてるというのも凄い話だ。